もはや天才という言葉でさえ物足りない孤高の天才芸人、ダウンタウンの松本人志!
とにかく笑いだけを追求するといったイメージの強かった松本人志ですが、最近になって映画監督や情報番組のコメンテーターを務めるなど、以前とは違った姿も見せるようになってきています。
特に、ワイドナショーやツイッターでは様々なことに意見し、芸能界のご意見番と呼ばれるまでになりました。松本人志はなぜご意見番化しているのでしょうか?
その理由について調べてみたいと思います!
[目次]
芸人がご意見番化?
出典:https://www.daily.co.jp/gossip/2016/09/27/0009530387.shtml
松本人志だけでなく、最近芸人たちのご意見番化している姿がテレビやネットニュースなどを見ると非常に目立ちますよね。
ナイナイ岡村や、オリラジ中田がその筆頭だと思いますが、一体なぜなのでしょうか?
昔は芸人のテレビでの仕事と言えば、バラエティ番組やネタ番組への出演がほとんど全てでした。
しかし、現在は極楽加藤やバナナマン設楽などが情報番組の司会を務めたり、小藪千豊やオリラジ中田などのようにコメンテーターを務めるなど、テレビで芸人のこなす仕事の幅が明らかに昔より大きくなってきています。
これは、知識やコメント力の高い芸人の使いやすさと、、、と書いていくと内容とどんどん離れていくのでこの辺にしときます。
とにかく、テレビ局側がトークスキルの高さや使いやすさから情報番組などの仕事を任せるようになったことと、そこでの発言がネットで取り上げられることで、芸人がご意見番と呼ばれることが急に増え始めたんだと思います。
また、このように発言一つ一つがニュースとなる芸人の知名度の高さや注目度の高さをテレビ局側がさらに求めて使っていく、の流れにそして芸人もそという相乗効果が芸人をご意見番と言わしめる原因となっているのだろうと推測しています。
しかし、これは普通の芸人の話。
松本ほどの大物になってくると、このような周りの変化など関係ないことでしょう。
やることなすこと、自らの意向によるものがほとんどだと思っています。
ではなぜ、芸人松本人志はご意見番のような役割を果たそうとしているのでしょうか?追って見てまいりましょう!
松本のご意見番化の不可解さ
まず疑問に思うのが、お笑いに命を捧げ、お笑いだけを考えていた松本人志がなぜお笑いとは関係のないご意見番のようなことをやっているのか、ということです。それこそ、映画を撮っていることなんかもそうですが、、、。
過去の発言として、このようなものがあります。
コメディアンという肩書で、歌をうたったり、ドラマに出たりするのは、オレは違うと思う(これは、相方の浜田にもいえることだ)。それで評価を得ても、コメディアンとして、なんの意味もない。(引用元:松本人志『遺書』)
ん~もちろん20年ほど前のものとは言え、言っていることとやっていることが全然違いますね(笑)
ここでは、ご意見番という所に絞っていきますが、やはり20年間の間に、松本を変わらせる何かがあったという事は間違いないと思います。
どのような理由からご意見番化したのか、考えてみたいと思います。
よしもとの指示!?
出典:https://twitter.com/matsu_bouzu/松本人志
まず最初に考えられる理由として、所属事務所、吉本興業の指示というものがありますよね。
よしもとは巨大な事務所で、所属芸人の活動内容について、一定の影響力を持っていると思われます。
確かに、島田紳助の引退で、よしもとからはご意見番のような立場の芸人がいなくなりました。
明石家さんまはご意見番をできるようなキャラじゃないですしね~
よしもとが引退した島田紳助の代わりとして、松本を同じようなポジションにつかせ、さらに影響力の高いタレントにしたいと思うことは当然と言えば当然だと思います。
映画についても、ビートたけしのようになってほしいという事務所の思惑が少しは働いたのかもしれません。
しかし、松本が事務所の意向だけで動く人間かと言えば、それは明らかにNOです。
もともとめちゃくちゃ尖っていましたし、これ程までに大御所になった松本人志が、事務所がやれと言ったからといって、やるような人間だとは到底思えませんよねぇ。
よしもとの指示が理由だとまで言うのは少し無理があるかなぁと思います。
松本人志と島田紳助
松本人志のご意見番化について考えるときに、引退した島田紳助の影響についても考える必要があるかと思います。
二人の関係とは一体どのようなものなのでしょうか!?
出典:http://ameblo.jp/boosic/entry-11241722037.html
松本と紳助の関係性
2011年に芸能界を引退した島田紳助と松本人志には結構深い縁があります。
まず、有名な話としては、当時無名に近かったダウンタウンの漫才を見て、紳助が「これは適わん」と思い、三日後に漫才コンビを解散したというもの。
また、松本も紳助について、ラジオ番組で野球で例えると王・長嶋のような存在だと語っています。
それだけ憧れがあるということだと思います。
さらに、松本と紳助は2000年から2006年にかけて、『松紳』という番組で共演しており、お互いについて著書『哲学』にて、以下のように語っています。
松本人志
紳助さんはお笑いの化け物というか、喋りの化け物だ。(中略)あの人の天才的な笑いの感性を、世の中の人はまだまだわかっていないと思う。あの人の凄さを、もっとみんなにわかってもらいたい。
島田紳助
あいつの場合は時代に合わせようとしていない。僕とは笑いに対する喜びが違うのだ。(中略)松本の人気は、その科学と時代との衝突が生んだ、ひとつの奇跡なのだ。
このように、お互いに芸人として、非常に尊敬し合っていることが分かります。
松本は審査員として復活した昨年のM-1グランプリでも、「紳助さんがいればもっとよかった」という発言をしています。
二人の関係性は、お互いに天才と呼ばれる芸人同士尊敬し合うものであり、それは紳助が引退した現在も変わっていないはずです。
松本のご意見番化は紳助の影響か?
島田紳助の芸風の一つとして、ご意見番というものを外すことはできません。
『サンデープロジェクト』という討論番組で政治について語ったり、他の番組などでも色々な事に対して博識な姿が見られました。
さらに色々なものに対して意見するまさしく芸能界のご意見番の一人といった感じでした。
松本が年を取った後の芸人像として、憧れの先輩である紳助の姿を思い浮かべたことがあるという意味では、影響を受けたとも言えるだろうと思います。
しかし、紳助が、松本がご意見番化していることに決定的な影響を与えたのかといえば、それもまた違うと思います。
まず、芸人として尊敬しているからと言って、同じような芸風になりたいと思うことは中々ないでしょうし、影響を受けたと言っても、尊敬する先輩の芸風を近くで見てきたという事程度ではないでしょうか。
松本が「紳助さんのようにご意見番になってやる!」と思ったということは流石に無いと思います。
結局なぜご意見番と呼ばれているのか
松本がご意見番と呼ばれ始め、その発言が話題になっている根源は『ワイドナショー』を始めたところにあります。
松本は『ワイドナショー』を始めた理由について、昨年9月の『ダウンダウンなう』にて、「芸能人はおかしな人たちの集まりなんだよってフォローできる番組がやりたくて、もともと始まった」といった話をしています。
自らの身内に凄く優しく正義感の強い松本らしいエピソードですよね。
また、松本は自身がご意見番と呼ばれていることについてツイッターで、「お前はご意見番か!?って どこの馬の骨か分からんヤツに言われてる時点でオレはご意見番じゃないよな〜(笑)」と書き込んでおり、自分自身がご意見番と呼ばれていることを皮肉っています。
つまり、松本はご意見番になりたいわけではなく、芸能人を守るために始めた番組での発言が大きく取り上げられるようになったことが、不本意にもご意見番と呼ばれるような状況を作っているのだと言えると思います。
松本人志ご意見番化のまとめ
ここまで、松本人志がご意見番化している理由について考えてみました。
結局のところ、よしもとの指示や島田紳助の影響そのものよりも、ご意見番のような役割を意図的にやっているわけではないということが分かりました。
ただ、過去の発言などを見ても、島田紳助への尊敬の念は大きくいろいろな面で憧れがあるのもまた事実だと思います。
今後も、芸人松本人志の言動に注目してまいりましょう!